紀元前一万年前


監督:ローランド・エメリッヒ
出演:カミーラ・ベルクリフ・カーティス
公開:2008

時は紀元前1万年。人も動物も自然のままに生き、マンモスが大地を闊歩する時代。サーベルタイガーや獰猛な肉食動物と果敢に闘い、広大な砂漠で青年は旅を続けていた。邪悪な支配者に囚われの身となっている愛する人を救うために——。

大学が始まった途端忙しくなって読書も映画鑑賞も完全ストップ。まぁ溜まったら溜まったで長期休暇の楽しみが増えていいのですが・・・。そうはいっても時間があれば映画の一本も観たいもの。月曜日が体育の日ということで三連休がもらえたので借りていたBDの紀元前1万年前を観ました。
主人公の青年が属するある部族に突如やってきた暴徒たち。彼らに奪い去られた仲間達を救うべく、同じ目にあった他の部族を味方にして「神」と崇められる支配者に挑む救世主。ストーリーは単純明快。VFXはなかなか(下手に生き物なんかを扱うとやたらハードルが上がりますね^^;)全体としては良作とよんで問題ないレベルだったんじゃないでしょうか。奴隷達が反旗を翻す過程が一番盛り上がれるところだと思います。奴隷を支配し続けるってのは難しい。作中の台詞にもありましたが、奴隷があまりにも多すぎると戦力としては支配側の負けが決まってるんですよね。パワーバランスが崩れている時点で支配としては既に矛盾を抱えているわけですし。その昔スポーツは奴隷や庶民のものではなく権力者達のたしなむものであったという話を思い出しました。日々体を鍛えざるを得ない奴隷達に、貧弱な富む者たちが負けないようスポーツをやっていたという話です。それだけ人を支配するということは難しいってことですかね。
後半にかけての盛り上がりはよかったのですが、前半はちょっとダレました。『誰も見たことのない世界は、「過去」にあった』と期待させるうたい文句の割には思ったほどでも・・・。四本足の悪魔=マンモスであったり蛇=川であったり。もちろん実際に目にしたことはありませんが、CGでなら他の作品でも観れますからね。基本的に既知のものにはあまり感動もわき起こらないというものです。
しかしBDは奇麗ですね。顔面ブルーレイなんて揶揄されている次世代のメディアですが、たまに観てみるとやはり奇麗です。普段観ているDVDは微妙にノイズが目につくことがあるのですが、BDで観るとうちのノットフルHDテレビでも驚くほど奇麗に映ります。たまにはBD版を借りてみるのもいいかもしれませんね。
関係ないけどこの作品特典映像がものっそい多いです。BD版だけかしら?
・メイキング 紀元前1万年前に生きる動物たち
・失われた文明を描く
・ドキュメンタリー 紀元前1万年前の世界
・もう1つのエンディング
・未公開シーン集
なんか100分以上あるみたいです・・・メイキングとアナザーEDみて力つきました。