黒体と量子猫1・2 ワンダフルな物理史[古典編/現大編]


作者: ジェニファー・ウーレット
出版社: 早川書房
発売日: 2007/06
★★★☆☆ 

 正直言ってタイトルで買ってしまったような感はありますが、物理などしっかりと習った記憶のない私でも読みやすい科学読本でした。物理史というよりは、歴史的な科学的発明や発見をそれに関わるエピソードを交えてそれぞれ10p単位でまとめたような本です。どうも最近忙しかったので、トイレの中で毎日1,2章ずつ読み進めてました^^;忙しいせいで読むのが遅かったというのもあるのですが、実を言うと途中で飽きてしまったんですよね。最近発売された本ということもあり、ハリーポッターなどのホット(もう冷えてるかな?)な作品を用いて小難しい理論を平易に説明するところなどはまぁまぁ面白かったのですが、基本的には同じパターンで物理史を追体験する構成になってるので、あまり興味の湧かないトピックだとページをめくるペースが極端に遅くなります。思ったよりも面白くなかったというところでしょうか。たまたままとまった時間がとれた日があったので、一気に読み終わしてしまいましたよ。切り替え切り替え。
 一応内容に触れておくと、1が電磁気や光学の基礎研究の確率によるカメラや無線などの発明などなど、2では相対論や量子力学、最終章では超ひも理論などを扱っています。現代編の2ではロケットやAI、レーザーの発明など比較的取っ付きやすい話題も多めでした。私は頭から全部読み進めていきましたが、目次を見て気になったテーマだけ拾い読みするのが吉かもしれません・・・。

※なんとなく今回から某密林にならって☆をつけてみる