ブレードランナー最終版

ブレードランナー 最終版 [DVD]
監督:リドリー・スコット
出演:ハリソン・フォードルトガー・ハウアー
公開:1982年
★★★★☆

P・K・ディック原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作に、近未来を舞台に展開するアンドロイドたちの物語を描いたSFサスペンスで、その卓越した近未来描写により、多くのファンを持つカルト作品。植民惑星から4体の人造人間=レプリカントが脱走した。彼らの捕獲を依頼された“ブレードランナーデッカードは、地球に潜入したレプリカントたちを追うが……。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?と照らし合わせながら鑑賞したので、純粋にブレードランナーという作品を楽しむことができなかった気がします。しますが、映画である以上与えられる情報は限られるわけです。そう意味では原作で舞台設定や様々なバックボーンの知識を補いながら見れたのでよしと思いたいです。
ブレードランナーはこの完全版の他にいくつか別verが出ていて、それぞれ微妙に異なる解釈を示しているのですが、一応この完全版が最終的な解釈として認知されているようです。デッカードがみる夢の中で森?を駆けるユニコーンと、物語の最後で彼の部屋に置かれた同じくユニコーンを模した折り紙。この二つからデッカードの秘密が分かる(ということになっている)ことによって、技術が進歩するほどロボットとウェットウェアの差異は曖昧になり、だからこそ両者の違いはどこにあるのか、人間とはなんなのかというディックお得意の哲学的命題がよく表現されていて、まさに最終版といった感じでした。
映像表現で気になったのはあれですね。やたら日本の文化をイメージさせるシーンが多かったことです。白塗り女性と「強力わかもと」の大型看板。日本語を話すおっちゃんの謎のフードショップ。デッカードはうどん食べてましたね。なんなんでしょう。監督は日本フリークなんですかね?ちょっと調べてみますか・・・。

※追記
単に舞台が日本人街やチャイナタウンだったというだけだそうです。なぜそうしたかは監督のリドリー・スコットが日本フリークであることに関係があるんでしょうね。