ランボー/ランボー怒りの脱出


監督:テッド・コッチェフ
主演:シルベスター・スタローン
公開:1982/1985
★★★★☆
夏です。試験が終わりました。夏休みです。特にやることもなかったので初日から溜まっていたDVDを消化する作業。
というわけでスタローンのはまり役の一つであるランボーを今更になってみてみました。一作目の方は始めから終わりまで一言でいってしまえばベトナム戦争を生き残った英雄が穏やかな田舎町で暴れるお話です。ベトナム戦争から帰還したジョン・ランボーは軍を除隊したのち、ふらふらと当て所もなくさまよう日々が続きます。英雄と称えられてもよいはずの彼が国に帰ると、そこに待ち受けていたのは称賛ではなく非難の嵐でした。戦争が終わりを迎えても、祖国のために戦った彼に安住の地はなく、戦いが彼に残した傷跡はなお彼を苦しめ続けます。彼の中の終わらない戦争が、ちょっとしたことから片田舎で惨劇となって再現されてしまったというのが今回のお話。この戦争による犠牲者の苦しみというこの映画のメッセージが、作中の本当に最後の最後、ランボーが大佐に対して吐き出した数分のセリフに集約されていたように思えるのです。最初は「なんでこいつはいきなり暴れ出してるんだ」なんてゆとり全開な疑問を抱いていたのですが、最後まで見て納得。そこまでのアクションシーンも見物ですね。ガイアさんも驚愕の環境利用闘法は一見の価値ありだと思います。
一作目はメッセージを伝えるためにかなり独特な設定だったのですが、二作目「怒りの脱出」はもっと普通のアクションものという印象が強かったです。敵地に乗り込むランボー。共に闘う美女。爽快なアクションとラブロマンス。一作目がおっさんばっかりだったのに比べるとえらい違いですね^^;ただこちらにも同様のメッセージが込められていることは変わりません。相変わらず自分の身の振り方に頭を悩ますランボーですが、はたしてその答えは出るのでしょうか。信頼するトラウトマン大佐との繋がりにその一端をつかめそうな気もするのですが、そうシンプルに解決するようなものではなく、はてさてどうなることやら・・・。三作目を見るのが今から楽しみです。
続きといえばなんと四作目「最後の戦場」というものがあるらしい!ということで公式HPを見たらデカデカと「大ヒット上映中!」の文字が・・・全然知らんかったです。久しぶりに映画館にでも行くかな・・・ポニョも観たいことですし。

予告編↓