茄子 アンダルシアの夏/スーツケースの渡り鳥

【送料無料】茄子 アンダルシアの夏 [ 大泉洋 ]
監督: 高坂希太郎
出演: 大泉洋,小池栄子
公開:2003年7月26日
★★★★☆

ツール・ド・フランス”“ジロ・デ・イタリア”と並ぶ世界3大自転車レースの一つ“ブエルタ・ア・エスパーニャ”。スペインを一周するこのレースに挑むペペ・ベンネリ(声:大泉洋)は、解雇寸前の落ち目のレーサーだ。やがて故郷アンダルシアの村にさしかかる。かつて失望を味わったその土地は、過去に葬り去りたい場所だった。その日はちょうど兄アンヘル(声:筧利夫)と、昔ペペの恋人だったカルメン(声:小池栄子)の結婚式。ペペは疾風のように駈け抜ける。勝つことよりも、自分が存在する意味を見出すために…。

自転車レースに限らず、私はあまりレースというものに興味は無かったんです。ほら、F1とかもずっと同じところをぐるぐる廻ってるだけじゃないですか。なんか眠くなってきちゃうんですよね(こんなこと言ったらF1好きの友達に怒られる^^;)でもこの「茄子 アンダルシアの夏」では全然眠くなりませんでした。尺が40分ちょっとと短いからというわけではなく、もっと純粋に自転車レースの展開に熱中してしまいました。追いつき追い越せ追い抜かれるな、手に汗握るような、いやいや手に汗握りながら椅子から転げ落ちそうなくらいに前かがみになってレースを見守ってしまいましたよ。特にレース終盤も終盤、ラスト1km切ってからの各選手の猛アタック!作画の勢いも相まって観ていたのが深夜じゃなければ叫んでるところでした。(どこかで見た作画だなと思ったら作画監督はエウレカを担当した吉田健一さんだそうです。鼻水が出るあたりでなぜかレントンが浮かんできた^^;)
なぜここまで熱中出来たのか、自分なりに考がえてみました。きっと選手たちの心理がこういった映像作品だと逼迫して伝わってくるからなんだと、そう思いました。主人公のぺぺがなぜ故郷アンダルシアを離れ自転車レースをしているのか。そしてそのぺぺがアンダルシアでしかも兄貴の結婚式の日にレースする時の苦悩・・・その心境とレース展開を重ねて観れるからこそここまで一緒に熱くなれるんでしょうね。もしかしたらレース好きの友人や他の人たちはそういった選手たちの心理状態まで楽しんでレース観戦に熱をあげているのかも?
一時間もしないで軽く見れて熱くなれます。ぜひぜひみてみて。