茄子 スーツケースの渡り鳥

監督： 高坂希太郎
出演： 大泉洋,山寺宏一,大塚明夫,坂本真綾
公開：2007年10月24日
★★★★★

自転車レースに賭ける青年たちの思いを描いた、高坂希太郎監督『茄子 アンダルシアの夏』の続編OVA。「ジャパンカップサイクリングロードレース」へ舞台を移し、チーム・パオパオビールがマルコの死の悲しみを胸に秘めながら熱いレースを繰り広げる。

続き。アンダルシアの夏の続編。前回見事故郷で優勝を果たしたぺぺはどうやら解雇を免れたようで、今作でも相変わらずチームパオパオで自転車を駆っています。前回はメインキャストに本職でない人たちが声を当てていました。それが今回どうしたことかメインキャストに大御所の声優さんが起用されてますね。チームメイトのチョッチには山寺宏一、チョッチが慕い憧れるマルコは大塚明夫、そしてヒロインに坂本真綾。なんということでしょう。アンダルシアの夏で高い評価を得たことで資金に余裕があったのでしょうか？それとも非声優の起用によほどクレームがついたのか。私としては大泉洋にしても小池栄子にしても、この手のアニメに限ってはそこまで違和感はありませんでしたし、むしろ味があっていいと思うのですが。何はともあれこのキャスティングには感謝したい！特に山ちゃんと大塚明夫さんの共演は攻殻機動隊のトグサ＆バトーを彷彿とさせて、思わずにやりとしてしまいますね。ご両人ともやはり良いお声をしてらっしゃる。
レースの展開に関しても文句なしです。アンダルシアの夏と比べて、チームメイトにまんべんなくスポットライトが当たっていた気がします。レース外やレース中の彼らのやり取りも見物です。男たちの吹っ掛け合いがまた面白い。ギルモアはパオパオにいたときからぺぺとライバル関係にありましたが、こちらでは別チームに移籍していることもあって、ますます両者の競り合いが見物。といっても今回ラストはギルモアとチョッチですが・・・＾＾；
こちらも50分くらいで見終わります。私は前作と合わせて一気に観てしまいました。勢いのあるアニメ作品ですから、是非両方合わせて観てください。

※追記
今回チームパオパオが参加するレースがジャパンカップということでもちろん舞台は日本なわけですが、たまたま偶然我が故郷栃木県の県庁所在地宇都宮がその開催地となってます。地味に感激＾＾ぺぺたちが日本に到着してからの最初のカットで映る懐かしの二荒山神社、ひかるがぺぺたちを連れて行ったどこか見覚えのある漬物屋。自分に縁のある土地が作品の舞台になるというのうれしいものですね。今は静岡にいるので無理ですが、夏には実家に帰って写真でも撮ってこようかな・・・