コンスタンティン

コンスタンティン [DVD]
監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌ・リーブスレイチェル・ワイズ
公開:2005
★★★★☆

かつて2分間だけ自殺に成功したことで、天国行きを閉ざされたジョン・コンスタンティンキアヌ・リーブス)。天国に行くために自らの特殊な能力を生かして、悪魔払いのエクソシストとなるが……。

マトリックスでネオを演じたキアヌですが、今回演じているコンスタンティンはネオとはかなり違うキャラクターです。天国に行けなくなったことで、やさぐれたコンスタンティンはその時から今にいたるまで日に30本はタバコを吸うヘビースモーカーになります。どちらかというと柔和で穏やかだったネオに比べて、物事のとらえ方もひねくれていて、問題の解決も荒々しいコンスタンティンは新鮮でもあり、けれど決して違和感はありません。むしろ新たなハマり役として、キアヌの脱マトリックスとしては良かったんじゃないかと思います。
ストーリーは宗教色が強く押し出されていて少し分かりづらいかもしれません。例えばガブリエルが最高位の天使だとか、他のエンターテイメントで得たようなにわか知識があるだけでも、かなり理解度は変わるかもしれません。そこを乗り越えれば、原作がコミックということで、エクソシストなどのようなホラーテイストというよりは、ド派手で爽快感抜群のヒーローアクションなので気楽に観ることができます。どこか斜に構えたようなキャラクターたちの間で飛び交うセリフも、神や悪魔といった大きなテーマを扱いながらもどこかそれを小ばかにしているようで、逆に小気味よく感じます。
「神は瓶でアリを飼うガキさ。何にも考えちゃいない」
こんな感じのセリフだったかな?うーかっこいい。
最後に出て来るルシファーも、まぁ人間の姿をとっているからなんでしょうが、どこぞのマフィアのような風体でしたが、その軽妙さがテンポよく楽しめることに貢献してます。
それにしてもキアヌはCG映えしますね。マトリックスの時も思いましたがCGをフルに使ったアクションの似合うこと似合うこと。それと聖遺物がちょくちょく出て来るのがいいですね。心くすぐられます。ドラゴンの息とかロンギヌスの槍とか、このてのアイテムが大好きな人にはたまりませんね。