とりあえず出してみるという選択肢。

カンペさんの記事に書いてある内容の一部が最近読んだ本とリンクしていたので少し言及しておきます。

話を戻すと、強引に標示物を動かすという今日のような使い方をするということを制作者は想定していなかったでしょうね。
ヒット商品の中のいくつかは最初に想定していなかったつかいかたをする物もありますし(ポストイットや、商品を梱包するためのプチプチ←キャプロンというそうです)

利用者に使い方を委ね、遊びをもたせることで、ニーズを選択的に取り込んで成長するという手法はとても理に適っているように思います。
製品の販売後もオンラインで企業と消費者が繋がり続ける現代では、発売前に半ば強迫観念にとらわれて完全な製品を作ろうとするよりは、出来るだけ原型に留めて販売後にアップデートしていく方が企業も楽だし、消費者も変に作り手の理念を押し付けられないのでウィンウィンです。
iPhoneももちろんそうですが、最近ではTwitterもその例ですよね。初期のTwitterはほんとに140wのつぶやきをするだけだったのに、利用者や他企業が勝手に始めた検索機能やハッシュタグ、リツイート機能などを柔軟に取り込んで、もはや一つの新しいメディアとしてその存在感を強めています。
完成品をつくる。進化する未完成品をつくる。日本のメーカーはどちらかというと前者に特化していると思うのですが、どうでしょうか。日本市場をiPhoneに良いようにされている現状から何か学んでくれればいいのですが・・・。

Twitterの衝撃 140文字がビジネスからメディアまで変える

Twitterの衝撃 140文字がビジネスからメディアまで変える