宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号

宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号
著者:チャールズ・サイフェ/林大訳
出版社:早川書房
発売日:2007年9月20日

宇宙は情報でできている。シュレディンガーの猫マクスウェルの悪魔といったパラドクスも、情報という切り口で斬れば謎は氷解……情報をキーワードに、これまでの物理学史を新鮮に書き換え、常識を逸脱した最新科学理論の世界観のもとへと読者をいざなう。
好評『異端の数ゼロ』の著者が満を持して放つ、スリリングなポピュラー・サイエンス。

何やらSFチックなタイトルに惹かれて(少なくとも経歴上は)文系一本道な私にも楽しめるかと思って食指を伸ばしたこの本。読み始めたはいいものの、内容はバリバリ硬派な理系物で困った困った。細かい部分の専門的な内容はまるで理解できなかったので、表面をサラサラと読んだだけです。とてもレビューする資格なぞありません。ただ分からないところには目をつむって科学読物として読んでいけばそれなりには楽しめるかも・・・。エントロピーシュレディンガーの猫、情報を集積・処理するブラックホールなどなど、良く目にするような言葉事象については比較的説明も理解しやすかった。その道の人ならもっと科学ジャーナリストである著者の伝えたい事も受け取れたのだろうけど、数学やら物理に疎い私は「並行宇宙」というワードに涎を垂らして歓喜するだけで本旨を読み解けなかった・・・無念。